ミステリー観てますか。どうも映画好きの筆者です。
今回は吉岡里帆さん主演の2019年のミステリー・スリラー映画、見えない目撃者をレビューします。
感想にネタバレを含みますので、未視聴の方は注意してください。
あらすじ
交通事故で盲目になってしまった元警察官のなつめ(吉岡里帆)はある日、不審な車を”目撃”する。その場に居合わせたスケボー男子(高杉真宙)と協力し、事件の解明をすべく奔走するが警察は盲目の目撃者とあって取り合ってくれない。
しかしばつめは元警察官という持ち前の洞察力で警察を説得し、やがて事件が明るみに出てくる。。。

吉岡里帆の演技
この映画には派手さはないが実力派俳優が揃っているという印象です。
最近人気の高い高杉真宙さんや大倉孝二さん、個人的に大好きな中田青渚さんなど、あげたらキリがありませんし、その俳優陣がこの映画の「派手ではないけど確かなリアリティ」というのを確固たるものにしています。
その中でもこの映画の目玉と言っていいのが、主演である吉岡里帆さんの演技です。もちろん彼女は目が見えないわけではありませんが、全盲の主人公を見事に演じています。
この素晴らしさは「観ればわかる」としか言いようがありませんのでここでは語りません。
盲導犬「ぱる」は可愛くて賢い犬です。映画出演できるのですから、おそらく撮影外でも賢い犬なんでしょうね。
シネマトゥデイのYoutube動画(以下)では、舞台挨拶で久しぶりにパルに会う吉岡里帆さんが見られます。
ものすごい尻尾を振っていて微笑ましいですが、この映画撮影でいかに長い時間を一緒に過ごしたか、信頼関係を築いたかが見て取れますね。
前半〜目撃〜
前半は盲目である主人公の目撃(耳撃)が警察にとりあってもらえないが、正義感の強い主人公が警察を説得(論破)しようと試行錯誤する、という展開で少しありきたりな印象を受けます。しかし、次第に事件性が明らかになってきて中盤には死体が発見されるシーンがあります。このシーンが個人的におすすめです。
これまでBGMなども極端に少なく、進展のなかった物語が「異様なBGM」「死体発見現場の上空からの撮影」によって一気に物語が進む雰囲気へと変わります。
ここまでの序盤はわりと「ミステリー」的な雰囲気の映画ですが、ここから先はスリラーの様相を呈していきます。

中盤〜捜査〜
事件性が発覚してからは警察の懸命な捜査のシーンが続きます。もちろん元警察官のなつみは捜査には加われません。そこで同じ目撃者のスケボー男子と一緒に捜査するわけですが、このいわゆるバディ感というのはあまり無いです。
ちなみにミステリー系の映画などで主人公が刑事でない場合の映画もよくありますが、あの手この手で事件捜査に絡んでいくのが定番で、どういう理屈で事件捜査に絡んでいくか、というのはある意味その作品の個性でもありますよね。
例えばコナン君でいうと、名探偵の連れの子供というポジションを利用しています。
原作が韓国映画の「ブラインド」のリメイクである今作ですが、途中のミステリー要素も結構楽しめます。日本人の刑事ものやミステリーものの感覚と韓国映画というのが近いのでしょうか。
今作の少し惜しいポイントが、パートナーのスケボー男子のキャラが薄く、なつみとのタッグ感があまりない点です。なつみの洞察力のみでゴリ押し捜査している感じですね。
後半〜スリリングな展開〜
犯人が発覚してからはアクション、スリラー系の映画になります。筆者は原作未視聴ですが、このあたりは韓国映画の雰囲気を踏襲しているように感じますね。またクライマックスシーンの犯人の居城に入ってのスリリングなシーンは多少合理性に欠ける点もあります(警察の応援を待たずに突入するところとか。。。)が、猟奇的殺人鬼の怖さを存分に味わえるような演出になっています。
特にここのシーンはグロいシーンもありますので、苦手な方は注意してください。
映画「羊たちの沈黙」とかを見れる人なら大丈夫かと思います。

まとめ
派手さのないタイトルとストーリーですが、確かなストーリーと俳優陣によって名作といえるミステリーものになっていると思います。
全体的に暗い雰囲気の映画にはなっていますが、その分ストーリーを純粋にじっくりと味わえる感覚になります。
吉岡里帆さんのファンの方にとってはもちろん代表作の一つになると思いますので、特に見逃すことのないように。
最後の方は結構バイオレンスな展開になりますが、そこは良くも悪くも韓国映画の雰囲気をそのままに残しているようですね。
一見の価値がある映画でしてAmazonPrimeVideoでも視聴可能(2022年時点)なので是非おすすめです。
以上