悪女か天然か
イハは基本的にスッパリいう性格ですが、怪しい動きをすることもあります。
それもありみた人の中では実は悪女と見られているケースもあるようです。いずれにしても映画を見るだけでは断定できないようになっており、それを想像することも含めて映画の一部、いわゆる余白の部分になっています。
ここではあえて余白の部分を書いていきます。
①元彼はわざと呼んだ?
青がイハの家に泊まった朝、ちょうど玄関を出ようとしていたところに元彼が訪ねてきます。
イハは「次の彼氏ができるまで別れてくれへんし、合鍵も返してくれへん」と昨晩言っています。青は「じゃあ今から来るかもしれないってこと?俺ここにいて大丈夫?」と言いますがイハは夜中にはこないし、連絡せずに来たことは一回もないと言います。
ということはイハが連絡したから翌朝に元彼が来たの?と考えてしまいます。
実際、鉢合わせたとき青はめちゃびびってましたが、イハはそうでもなかったような気がします。しかもその後、「ありがとう」という確信犯っぽいことを言います。
その後、路上で再開する際にも「彼氏です。」と嘘をついて元彼に説明しようとすることから、すべて仕組んでいたことなのかもしれませんし、成り行きでそう言っただけかもしれません。
②映画に出ていたと嘘をついた?
青は映画出演シーン全カットされていることが田辺さん・高橋(監督)の会話からもおそらく確定のようですが、イハは青に「出てましたよ」と言います。これはおそらく嘘ですがこの嘘をついた理由はなんでしょうか。
推測①:青との関係を続けるため:青はこの発言を聞いて「じゃあ次は見に行こうかな」と言います。本当は少し好意を持っている青とは友達になったんですが雪と寄りを戻して、イハは自分が取り入る隙がない。自分と青の関係である映画というものを失わないために・キッカケを作るために嘘をついた。
推測②:青への励ましのつもり:全部カットされていた、と言ったら青が落ち込むかもしれないので咄嗟についた嘘だった、という線。いずれにしろ田辺さんも見ているのですぐにわかる嘘だとは思いますが。
いずれにしてもこの嘘の本質は誰もが想像するしかないものになっています。個人的には①の線で考えています。
このシーンの最後、会話が終わった後、青が読書に戻りますが、イハはそんな青をみて何とも言えない表情をします。雪という彼女がいて、自分は読書よりも興味がない存在なのだと少し悟ったようなスッキリしたような顔にも見えます。
もしかしたら青とイハはこれ以降あまり会うことがないのかもしれませんね。
中田青渚の他出演映画
最後に中田青渚さんの他の出演映画を紹介して終わりになります。
君が世界のはじまり
松本穂香と主演、ふくだももこ原作・監督の映画。2020年公開。
役どころ:高校生の問題児で発言がかなり荒々しい。これも関西弁で登場。
ミスミソウ
山田杏奈主演の漫画を原作としたスリラー系映画。2018年公開。
役どころ:主人公を虐めるグループの一人
終わりに
今回は登場人物の1人にフォーカスしてまとめてみましたが、他の3人の女性も同様に深みを感じられる映画になっています。2021年のおすすめ映画の筆頭ですので、是非視聴をお勧めします。
それでは。