【ネタバレあり】映画「砕け散るところを見せてあげる」感想・レビュー

邦画
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あらすじ

平凡な日々を送る濱田清澄はある日、学年一の嫌われ者と呼ばれる孤独な少女・蔵本玻璃に出会う。

玻璃は救いの手を差し伸べてくれる清澄に徐々に心を開くようになるが、彼女には誰にも言えない秘密があった…。その秘密に気づき始めた清澄に<恐るべき危険>が迫り、友人の田丸や尾崎姉妹も心配する中、物語は予測できない衝撃の展開を見せていく。

この物語は、ラブストーリーなのか、サスペンスなのか…。ラストは世代を超えた壮大な愛に包まれる

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キャスト

主演:中川大志、石井杏奈、北村匠海

ストーリー全体(以下ネタバレ注意)

高校3年生の主人公があるきっかけで虐められている1年生と知り合い、彼女を助けるべく奮闘する物語。

イジメが解決に向かう一方ではりにはもう一つの秘密があった。それは父親に虐待を受けているという事実で、物語後半は堤真一演じる父親とのバトルが描かれる。

結末としては父親にゴルフのドライバー?で頭を何度も打たれ、殺されそうになるがなんとか返り討ちにして、生き延びる。

ヒーローとして振る舞うことに憧れる主人公はその後大人になった後、ちょうど子供が産まれる日に死んでしまう。川の増水に巻き込まれた人を助けるために川に飛び込んだのだった。

最終的にはハッピーエンドとは言えないながらも、一定の救いがあるような結末になっています。

いじめ・暴力描写多め

いじめの描写が多いので苦手な方は注意ですが、描写としてはそんなにエグくないです。

また後半では堤真一演じるスーパーサイコパスお父さんが猛威を振るい、結構過激な暴力シーンがありますので注意して下さい。

余談ですがいじめられっ子役は総じて美人で、主人公は助けた後そういう意味で報われる展開がほとんどですが、いじめられっ子でブサイクの子が演じているリアルな映画はあるのでしょうか。と天邪鬼的に考えてしまいます。

姉妹のキャスティングは見事

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物語に出てくる主人公の濱田清澄(中川大志)は高校3年生、いじめられっ子のヒロイン蔵本玻璃(石井杏奈)は高校1年生で学年の差がある。学生の2歳差というと数字以上の隔たりがあることは皆さんご存知の通りかと思います。

その差を埋めるような役割を担っているのが1年と3年の尾崎姉妹(姉:松井愛莉、妹:清原果耶)

清澄が玻璃を助けるのを否定的に傍観していた姉妹だったが、次第に協力的になっていく、というキャラクターなのですが、特筆すべきはそのハマり役具合で実際にいそうなほど、二人の雰囲気が似ているんですよね。

たまにキャスティングで気になってしまい、「兄弟なのに雰囲気違いすぎ。でも世の中には似てない兄弟もいるし、、、」と自分を無理矢理説得することもありますが、今回はそれでいうとナイスキャスティングと感じます。

物語の鍵を握る、堤真一

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物語後半に現れ、振る舞いは一見普通のお父さんですがどこか不穏な雰囲気の玻璃の父親を演じるのはご存知「堤真一」

「どこか不穏な雰囲気」というのがひしひしと伝わってくるのは演技力なのか、元々俳優として持つ奥行きがある雰囲気の所為なのか、ともかく見事に演出されていて物語後半の展開を支配しています。

結果的に殺人を躊躇なく犯す、少々ショッキングな役回りですが堤真一の俳優としてのファンであれば必ず観ておくべき作品といえるでしょう。かくいう私も映画「ガリレオ〜容疑者Xの献身〜」で堤真一のファンになりました。

まとめ

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話題作なのかどうかは定かではありませんが、惹きつけられるタイトルになっておりNetflixなどのサブスクサービスでも気になる方は多いのではないでしょうか。

いじめというテーマを描いた作品は多く、おしゃれをさせたら見違えた、付き合ってハッピーエンド!みたいな単純な話もありますが、この映画はもう一歩深いストーリーで、家庭内の問題も描いています。

ハッピーな気分になりたい人にはお勧めしませんが、全体的に凝ったストーリーになっていると思います。

ちなみに「砕け散るところ」とはどこの部分を表現しているのかは一回見ただけでは分かりませんでした。

竹宮ゆゆこの同作品名の小説が原作のようですので、より深く理解したい方はチェックをお勧めします。ちなみにこの作者アニメ化もされた人気ライトノベル「とらドラ!」の作者でもあるようで、作風の幅の広さに驚かされますね。

以上になります。

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