【ネタバレあり】映画「紙の月」感想・レビュー

Netflixにて発見。最近、お金や節約に興味があったりして、見てみることに。

※ネタバレを含むため、未視聴の方はご注意ください。

あらすじ

平凡な主婦が起こした巨額横領事件。
何不自由のない生活を送っていたはずの彼女に、何が起きたのか―。

原作(小説):角田光代

監督:吉田大八

公開:2014年

評価(5点満点)

総合おすすめ度:☆☆☆

ストーリー  :☆☆☆

キャラクター :☆☆☆

音楽     :☆☆

再度見たい感 :☆☆

世界観とキャラクター

宮沢りえ演じる主人公の梅澤梨花は平凡な主婦、とありますがどちらかといえば裕福な夫婦、という感じ。夫の正文(田辺誠一)はエリートの雰囲気がありますが、序盤の会話シーンから夫婦仲が微妙なことが伺えます。

銀行員のお話でいろいろなお金持ち・小金持ちが描写されますが、ため込んでいるだけのお年寄りが多いですね。やっぱり実際の日本もこうなんでしょうか。

途中、大学生の不倫相手がお金に困っている状況をきっかけとして、梨花はあらすじ通りに横領を重ねていきます。

これが始まってからは正直、想像通りのストーリーでしたね。悪いことをすると必ずバレて、恋人や愛人とはうまくいかずに行き場を失う。この点は、正直すぎる展開にも見えました。

お金と幸せと自由

能力や実績、努力などに見合わないお金は人を狂わせて最終的には不幸になる、というのが通説のような気もしますが、それにしても途中で愛人の光太と思いっきり贅沢をしてホテルで楽しんでいるシーンはそんな通説を吹き飛ばすかのように幸せにあふれたシーンでした。本来、銀行に預けているだけのお金で人がこんなに幸せになるくらいなら、横領も捨てたもんじゃないですね。

自由になるにはお金が必要、ということをよく聞きます。実際、私たちのほとんどは十分なお金が無いばっかりに、毎日あくせく働いている訳です。

このストーリーではお金のせいで最終的に不自由になる主人公が描かれていますが、一方でラストではお金も何もなくなった後に、自由になって逃走します。あの瞬間、梨花は自由になったんだと思います。

行くべきところに行く

時々、印象的な言葉が出てきます。「行くべきところへ行く」や序盤にでてくる「やりたいことはやりたい」「ありがち」などです。

物語に少しのアクセントになっていて、実際にこのような言葉の後に梨花が不倫を始めたり、逃走を始めたりしますね。最後のシーンで梨花は発展途上国の市場で、学生時代に寄付を送っていた相手と思われる人に巡り合いますが、これが梨花の行くべきところ、ということなのでしょう。

おわりに

物語の全体として、わかりやすいテーマで描かれており視聴しやすい内容でした。愛人とホテルで、というシーンも何回かあるので誰かと一緒に観る人は注意して下さい。逆手にとって、愛人とホテルでワインを吞みながら見るのもオススメ。現実には、そんなありがちなシチュエーションは無いかもしれませんが。

以上になります。

こんな感じで、映画を中心にゆるい感想を載せていっていますので別の記事もぜひ見ていって下さい。

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