Netflixにて視聴。2度目の視聴の感想です。
あらすじ
ベルフォートは22歳で既婚。金持ちになる野望があり投資銀行「LFロスチャイルド」に入社して意気揚々と働き始めるが、すぐにブラックマンデーが起こり会社は倒産してしまう。その後、安株の購入を仲介する会社に就職する。その会社はコンピュータも無いような規模の小さいもので扱う株も安価なものだが購入仲介時の手数料が50%と聞き仕事に意欲を出し、出勤早々で実力を見せつけていく。その後、安株を電話で売りつける方法がエスカレートし、会社も大きくなっていくが、、、
監督:マーティン・スコセッシ
原作:ジョーダン・ベルフォート
出演:レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、マーゴット・ロビー
公開:2013年
評価 ※以下、ネタバレを含むため、未視聴の方はご注意ください。
ストーリー
いわゆるサクセスストーリーですが、無茶をやって痛い目をみるというのを繰り返します。ワンパターンではありますが物語の描写が派手ですので、楽しめる映画だと思います。しかし3時間ぐらいの長さがあるので飽きてしまうかもしれません。
キャラクター
登場人物は個性的な会社の人間、妻(二人)、刑事です。
法律ギリギリで荒稼ぎする株仲介会社のメンバーは個性的で楽しいです。物語中盤からベルフォートに目をつけてくる刑事も、渋い見た目とキャラクターでかっこいいです。
物語序盤、パーティであったナオミ(マーゴット・ロビー)に一目惚れして、妻と離婚して婚約しますが、このクズ男エピソードもしょうがないと思ってしまうほど、ナオミは美人です。それに加え趣味などの話も合う、ということでベルフォートはすぐにナオミの虜になってしまいます。この時、妻には申し訳ないですが観ている視聴者もナオミに夢中になってしまうのではないでしょうか。それくらい魅力的です。
音楽
物語として盛り上がるシーンが何度もあり、そういったシーンではイケイケの音楽がかかります。適材適所という感じがしますが、特筆すべき点はないように感じました。
再度見たい感
はちゃめちゃな世界観を楽しみたい時に、もう一度視聴したくなります。ストーリーの複雑性は高くないため、2回みると視点が変わって2度楽しめる、という要素は無いです。
総合評価
総合評価は6とさせて頂きました。注意事項としてはR-18指定になっていますが、それが表すように性的なシーン(かなり直接的な表現)、ドラッグのシーン、言葉遣い(FUCKってめっちゃ言う)など家族で見るのは注意ですね。金曜ロードSHOWでやってても注意してください。

ピックアップ感想
金で幸せは買えるか
この映画では主人公のベルフォートがかなりの金持ちになり、豪華な家・クルーザーなどが出てきて観ていると憧れると思います。実際、ドラッグなどで失敗し妻にも見限られてしまいますので、お金を持っていれば幸せになるかというとそうではないようです。実際に様々な研究では、年収は一定以上(800万円以上だとか)になると幸福度と関与しなくなるらしいです。それ以上に関係するのは人間関係だそうで、多様な場所に良好な人間関係を持つことが幸福度に繋がるらしいです。
ベルフォートも仕事場の仲間とは基本的には良好な関係を気づいていたので、妻と仲良くやっている時は幸せそうですね。一方で法律的にアウトな方法で利益を出し始めて、妻・仕事仲間ともギクシャクし始めると、ベルフォートも余裕がなくなった表情になり、幸福から遠ざかっていっているように見えますので、この研究結果は納得できるところがありますね。

コメディとして観られるか
インターネットでこの映画を調べると、ジャンル「コメディ」とあります。確かにテンポよく進んでいき、コメディのような雰囲気もありますが「手放しで笑えるコメディ」では無いです。すこしブラックなコメディといったような印象でしょうか。
私が一番笑ったシーンは上物の貴重なドラッグを入手した時に、ベルフォートは仕事仲間・ドラッグ仲間でもあるドニーと、最高にそれの効果を楽しむために努力します。前日から酒や他のドラグを抜いて体を綺麗にするなどです。錠剤を飲んだ後も、効果が出ないのでもう1粒飲み、代謝を上げるためにトレーニングルームでわざわざ運動をします。ドラッグというアウトなものを扱っている状況での、このコミカルな描写が好きです。他にもブラックジョークのようなものが多く出てきますので、モラルを感じて笑えない、、、という方が見るとコメディに見えないと思いますし、この映画がそもそも面白く感じないでしょう。そういう方にはお勧めできないかもしれません。
全体を通して
あまり何も考えずに観られる映画ですが、長尺ですので注意してください。レオナルド・ディカプリオが出てきてクルーザーが沈没しますのでタイタニックを思い出します。
おわり
以上になります。
こんな感じで、映画を中心にゆるい感想を載せていっていますので「参考になった」「感想を共有できた」という方は是非ほかのレビューも観ていって下さい。