【ネタバレあり】ドラマ「アリバイ崩し承ります」感想・レビュー

日本ドラマ
(C)テレビ朝日

あらすじ

察時美幸(安田顕)は警視庁から地方の県警に異動した。いわゆる左遷だが、すぐに実績を残して本庁にに帰ろうと考えていた。単身赴任の住居として時計屋に間借りすることになったのだが、店主の美谷時乃(浜辺美波)はアリバイ崩し承ります、という張り紙を掲げ事件のことに首を突っ込んでくる。最初は一般人の素人と相手にしなかった察時だが、ある事件の解決をキッカケに次第に時乃の実力に頼るようになっていく。しかしそのことは自分の実績のため、プライドのため、絶対に秘密、、、

監督:河合勇人、星野和成

原作(小説):大山誠一郎

出演:浜辺美波、安田顕、成田凌

放送:2020年

話数:全7話

評価 ※以下、ネタバレを含むため、未視聴の方はご注意ください。

ストーリー

評価 :5/10。

推理小説が原作のようです。1話約40分で全7話、その気になれば半日ほどで全部見てしまえます。

毎回1つのストーリーが完結しますので、前の話を覚えておかないといけない、と言うことがなく、サザエさんのように気軽に見れるドラマです。そのため、トリックや事件の背景・動機などはそこまで深いものは期待しないで下さい。あくまでもお手軽ミステリーですね。

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キャラクター

評価 :8/10。

日本の連続ドラマらしく、個性的なメンバーです。

美谷時乃(浜辺美波):物語の主人公で毎回、謎を解決します。自由奔放で可愛らしいキャラクターです。浜辺美波さんが演じているから、という理由で興味を持った方も多いのではないでしょうか。実際にドラマ内でも魅力が十分に発揮されていて、ベレー帽が似合っている少し独特なファッションをしていたり、食事をしながら気持ちよさそうにお風呂に入るシーンなど、ファン必見のシーンが多いですね。時計屋というだけで、捜査一課に入り浸っているのは不自然ですが、そこはフィクションとして楽しみましょう。

察時美幸(安田顕):キャリア採用の警察官ですが事件を毎回時乃に解決してもらっている、いわゆる毛利小五郎と同じポジションの管理官。本庁で対立部署の汚職を暴こうとするが返り討ちに遭い左遷される、という設定ですが詳細は描かれていません。話数を重ねるごとに時乃から教えてもらった名推理を披露するため、徐々に部署内での信頼が高まってきますが、その分部下を騙しているという葛藤に悩みます。最終回のラストシーンで事件解決後「これが最後の依頼だった」といって時乃に頼らないことを明言しますが、次の事件の電話が鳴った直後にまた頼ろうとしていました。人間としての成長、というのが見られないので、もどかしく感じる人もいると思います。

渡海雄馬(成田凌):捜査一課の刑事だが、実力はイマイチ。しかし父親に影響力のある国会議員をもち、周りからは「ジュニア」と呼ばれチヤホヤされている。時乃に好意を抱いているが、いつも軽くかわされている。時乃に電話をかけた時に「今お風呂だから、、、」と言われただけで鼻血が出てしまう、など意外と純情でピュアなところがある。ファッションが派手でスーツ姿も毎回一癖ある。成田凌さんは言うまでもなくイケメンなのですが、やられ役も似合うというところが憎いですねー。

音楽

評価 :5/10。

再度見たい感

評価 :4/10。

一度見たら十分な感じですね。浜辺美波さん・成田凌さんのファンは見返したりするのでしょうか。

総合評価

評価 :5/10。

総合評価は5とさせて頂きました。キャラクター付けは良いですがトリックが結構一辺倒なのが多いので飽きてしまうかもしれません。最終回もスペシャル感は少なめ。やはりサザエさんですね。

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ピックアップ感想

アリバイ崩し

本作のテーマであるアリバイにスポットを当てた構成になっています。普通のミステリーと少し違うところは、明らかに怪しい人がいるがアリバイがある、というところからストーリーが進んでいくパターンが多い、ということです。誰が犯人なんだー、と言う気持ちでミステリーを楽しみたい人には向いていないですね。その分、視聴者も一緒にアリバイトリックを考えられるようになっています。アリバイという性質上、死亡推定時刻を特定するための食事の消化状況などの表現が多く出てきます。そのため、食事をした時間を誤認させるというトリックも2回ほど出てきましたね。あとは履いている靴を間違ったがために意図せずアリバイが出来てしまったり、様々なトリックが出てきますがこの分だとそのうちネタ切れになってしまうと感じました。

推理できるか

良質なミステリーの特徴として、出てきている情報で視聴も犯人・トリックを予測できるかというのが重要だと思います。例えばコナンくんが推理を披露してから新事実を次々出されてそれを証拠にしだしたら視聴者は置いてけぼり感がでて興醒めしてしまいますよね。本作は調査段階で視聴者にも出された情報でアリバイトリックが予測できるものが多かったので、考えながら見ることができました。ミステリーとしてはお手軽ですが、結構よくできているのではないでしょうか。

少し気になったのは、証拠があまり十分でないのにアリバイが崩れただけで「そうです私が犯人です」と白状してしまうところですね。アリバイに焦点を当てているのでしょうがないのかもしれませんが、ミステリーとしては「でも証拠はあるの!?」ってなりそうなもんだなー、考えてしまいました。

おわり

以上になります。

土曜深夜枠23:15〜のドラマで視聴率もそこそこ好調だったようですね。

こんな感じで、映画を中心にゆるい感想を載せていっていますので「参考になった」「感想を共有できた」という方は是非ほかのレビューも観ていって下さい。

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